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自社サイトにCMSを導入する前に知っておくべきホントのCMS

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自社サイトにCMSを導入する前に知っておくべきホントのCMS

CMS(コンテンツマネジメントシステム)を導入している企業は(ちょっと古いデータですが)2013年で約3割と言われていました。
それを加味すると、おそらく2017年現在では4~5割程度ではないかと予測できます。
 
今回はまだCMSを導入していない5割の企業や担当者の方々に向けてCMSのメリットデメリットを営業トークなしでお伝えしていこうと思います。

魔法のツールにはほど遠いCMS

さて、いきなりですがCMSを導入すれば、どこでも好きなページがだれでも簡単に更新できるようになると思っていませんか?
 
実は答えはNOなのです。
 
そんな魔法のようなCMS、あったら嬉しいですが、実のところ全くありません。(ただしデザインに大きな制約をかける、もしくはコンテンツ数が非常に少ない場合には一応対応が可能です。)
 
では、さきほどの文言「CMSを導入すれば、どこでも好きなページが全部だれでも簡単に更新できる」を営業トークゼロで、御幣がないように言い直してみましょう。
 
「CMSを導入すれば、特定のページのテキストや画像を追加・編集できるようになり、かつ連動する箇所も自動更新させることが可能です。しかし他の任意のページ(箇所)を更新するには、ある程度の専門的知識がないと表示が崩れることがあるので、素人はやらないでね!」
 
ざっくりとした感じですが、わたしの知る限りほとんどのCMSが当てはまるはずです。
 
よってサイト全体をしっかりと運用更新していきたいという方針の場合、CMS導入だけでなく、web専門知識(HTML)を持っているスタッフを雇うか、制作した会社に更新費用(運用費)を払わなくてはなりません。
 
そう、結局CMSだけでしっかりと運用できるという考え方はNGというわけですね。
 
もちろんCMSを導入したほうが、運用がラクになることや、費用を抑えることが出来るケースも多々あります。
 
そこで例をあげつつ、CMSを導入すべきケースを分かりやすく解説していきましょう。
 
マッチすれば大きなメリットになるはずなので導入を検討してみてはいかがでしょうか。

CMS導入をオススメするサイト

1.ブログ(メディア)導入を検討しているサイト

スタッフが記事を書きつつ更新していくというスタイルを導入しようと考えているケースです。
昔から良く見かけるコンテンツですが、近年はコンテンツマーケティングの注目もあり、採用サイトやサービスサイトなどでも見かけることが多くなりました。
 
このようなケースだと複数のスタッフが更新作業をするケースが多くCMS導入が不可欠といえます。
またCMSの機能を利用することで、カテゴライズやレコメンドが非常に簡単になるため、必須と考えてもよいでしょう。
 
ちなみにこのLivewireはWordPressを使って運用管理をしています。
 
WordPress管理画面キャプチャ
※WordPressの管理画面

2.商品商材が増減する企業

ユーザーに向けた製品の取り扱い増減が多いアプリ系や不動産、アパレル関連もCMS導入が必須といえるでしょう。
おそらく現在でもほとんどのサイトで導入されているはずです。いまさらわたしがとやかく言う必要もなさそうです。

3.市区町村に関連するサイト

各都道府県、市区町村のサイトであれば予算も潤沢なため、高価格帯CMSを導入してサイト担当者が管理しているケースをよく見かけます。
 
しかし、メインのサイトから一歩外れると一気にクオリティが落ち、更新も少ない信頼性の低いサイトが乱立しています。
 
わたし自身もこれらのサイト制作・運用に携わっていた経験があるため、予算と人員が足りていないことを良く知っているつもりです。
このようなサイトこそCMSでしっかりと運営すべきと感じますが、なかなか導入障壁が高いですね・・・。

CMS導入を今一度考えなおすサイト

1.医療機関系サイト

ここでいう医療機関系とは、大学病院や総合病院ではありません。
コンビニよりも多いといわれる歯科医院をはじめとした独立開業系の病院をさしています。
 
実はけっこうな割合でCMSを導入していることが多い(それを生業とする制作会社が多いため)のですが、そのうちの大多数の医院が、お知らせを1年に2~3回更新する程度しか使われていません。
 
これは当初はバリバリ更新するぜ!と導入したはいいが、実は思ったほど更新する内容が見当たらないこと、また先生自身が忙しく更新する暇がないこと、そして更新する担当者などを設けることができないこと。
 
これらが大きな理由として考えられます。
 
このようにCMSを使いこなせないならウェブサイト+SNSで済ませてコストを大きく削減するという手もあります。たぶん先生もそのほうが更新ラクでしょうね。

2.BtoB向けオフィシャルサイト

オフィシャルサイトではCMSを導入した結果、ぜんぜん更新せず失敗・・今は導入せずに運用しているという企業も多いのではないでしょうか。
 
結局CMSを導入しても担当者が退職して管理方法が分からなくなった、結局つながりがある企業しか閲覧しに来ない、仮にユーザーが見に来たとしても電話番号やアクセス方法だけで、CMS導入には関係ないケースなどなどを数多のように見かけます。
 
このようなケースが予想される場合は、CMS導入を一旦考え直し、その予算で写真撮影やライティングなど他に回すことをオススメしています。
 
今一度、自社のサイトには何が一番必要なのかをユーザーの立場になって考えるというマーケティングの基本中の基本が必要となるわけです。

まとめ

これらのようにケースバイケースではありますが、CMS導入の際には、どのコンテンツを更新していくのか、それらを見た人が(自社にとって)どうなって欲しいのかを考えつつCMSを検討することがベターです。
 
大事なのはCMSを導入しただけで更新がラクになり、スラスラとコンテンツを増やしていけるようになる訳ではないことを理解しつつ、最適なCMS、最適な運用方針を提案してくれるWeb制作会社に依頼をすることです。
 
ちなみに弊社では、コンテンツマーケティングのためのCMS導入を支援しています。
オウンドメディア、採用メディアを立ち上げたいとお考えでしたら、ぜひ一度ご相談くださいませ。

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この記事を書いた人
Livewire 編集部Livewire 編集部
Web、マーケティングに携わる方々へのインタビューを通して、ビジネスの背景やお考えをご紹介します。今後は、他の分野にも取材先を広げていく予定です!
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